セルローズファイバーとは、紙から作られた安全で高性能な断熱建材です。
新聞紙等の古紙を再び繊維状・綿状にして、防炎処理を施したエコロジカルな断熱材です。
セルローズファイバーの特徴
高い断熱性

私たちの身近なものの中で動かない空気は、最も熱を通しにくいものです。
一般の断熱材には、その繊維間に多くの動かない空気を持っているのが特長です。
セルローズファイバーは、天然木質繊維を原料として造られており、繊維の緻密な絡み合いによるものの他に、繊維内部の細かい空気胞にも多くの動かない空気を抱えています。
細かい空気胞を無数に含むセルローズファイバーは、優れた断熱効果を発揮します。
優れた吸音効果

セルローズファイバーは繊維自体の空気胞により、入射した音エネルギーを熱エネルギーに置換えする作用があります。それに加えて繊維同士が絡み合うことにより厚い空気の層を保持しています。
この二重の空気の層がダブル効果で音を吸収しますので、他の断熱材と比べ非常に吸音に優れています。
「家の間仕切り」「壁」「床」などにセルローズファイバーを施工することで、車の騒音や近隣騒音などの外部からの音やピアノ・トイレの排水音などの屋内騒音に対しても高い吸音効果を発揮します。
結露防止

セルローズファイバーは木賃繊維の持っている吸放湿性により、「表面結露」「内部結露」を防ぐのに大きな効果があります。
木材と同様に吸放湿を繰り返し、湿度が上がると繊維内に湿気を蓄え、湿度が下がると放湿し、周囲の空気を調湿する効果を持っています。
優れた耐火性能

ホウ素系の薬品を混人して防燃処理を施しています。
木造住宅に使用しても燃えにくく延焼を防ぎます。また有毒ガスの心配もありません。
[写真] バーナーの炎でも表面が焦げる程度
高い撥水性

セルローズファイバーは撥水処理がなされているため、万一雨もれがあっても無機繊維のように水を吸って天井が落ちるようなことはなく、早期発見につながります。
[写真] 撥水処理で水が浸み込まない
害虫シャットアウト
セルローズファイバーは、ホウ素系薬品による効果で害虫のエサにならず、また白アリやゴキブリ等を寄せつけない効果があります。
またその形状からネズミの巣にもなりません。
イヤなカビを防ぎます
セルローズファイバーはホウ素系薬品の効果により、カビや菌の発育を阻止し建物の耐久性向上に役立ちます。
セルローズファイバーの施工方法
吹き込み工法(ブローイング工法)
断熱材は、建築するうえでも大切なものだからこそ隙間なく包む吹き込み工法を採用しています。
バラ綿状の断熱材を吹き込むから隙間なし!
断熱材といえば、マットを敷き詰めるタイプが一般的でしたが、その方法だとマットの継ぎ目の隙間から熱が逃げてしまい、せっかくの断熱効果が充分に発揮できなかったという弱点がありました。
セルローズファイバーは、断熱材を専用マシンで高密度に吹き込む工法を採用しています。継ぎ目がないから隙間ができず、断熱材が「壁」「天井」「床」などの建材に密着します。そのため熱が逃げず、すぐれた断熱効果を発揮します。
断熱のプロが、しっかりと施工するので隙間なし!
建築材料はしっかりとした施工を行ってこそ、その優れた性能は発揮されるものです。つまり、材料と施工は両輪の関係といえます。
セルローズファイバーは従来の工法と違って、メーカー登録施工店の専門スタッフが施工します。
断熱のプロフェッショナルの手によるしっかりとした施工で家の快適な断熱性能を保証いたします。
施工時に起こる隙間の関係
マット状の断熱材では、どうしても隙間が生じて断熱材の効果は激減してしまいます。
- セルローズファイバーの場合
- マット状断熱材の場合